「本書は、企業年金の年金数理を中心にして関連事項も含めた解説書である」(「刊行にあたって」冒頭)。
公的年金、特に厚生年金・国民年金の年金数理についても、本書のような、わかり易い概説書の刊行が強く望まれる。2004年の公的年金制度改正後の年金財政は国民の関心を集めている。厚生労働省年金局数理課の皆さんの奮起に期待する。
年金数理人の職能団体である日本年金数理人会が大学院生向けに開いた寄付講座の内容をベースにした年金数理の解説書 ────
↑と聞くと、つい院生向けの難解な教科書を連想しがちだが、そもそもは年金数理の普及啓蒙を目的に作られているため、意外や意外、予備知識が無くともそれなりに抵抗なく読み進められる設計となっている(幾つかの数式を除いて)。なお内容的には、年金数理そのものの解説書というよりも、むしろ年金数理を用いた企業年金制度の解説書といった様相。