年金大崩壊
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定価 : ¥ 1,680
販売元 : 講談社
発売日 : 2003-09 |
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| ¥ 1,680 |
年金大崩壊 |
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ジャーナリストとして官僚腐敗やメディア問題を中心に執筆活動を続けている著者が、一般国民から見て厚いベールに包まれた年金行政の闇にスポットライトを当て、年金官僚たちの不正と不法を実証的にあぶり出そうと試みた書である。本書は「週刊現代」に2度にわたって連載されたものに加筆・修正をおこなったものである。 著者によると我々が納めた公的年金の掛け金に関して、年金制度発足から累計すると総額で実に9兆4000億円もの年金財源が、運用事業の失敗や年金給付以外の目的支出等で失われてきたという。その原因は端的に言うと複雑な年金制度の壁に阻まれた年金利権の構造的問題から生じているという。 本書では具体的にその年金利権の構造に鋭くメスが入れられている。年金掛け金が無断で流用されている事例、不明瞭な福祉業務の事務費、グリーンピアの不明朗な用地買収、不可解な年金相談業務に対する支出、無駄な年金広報、天下り官僚を養う財団など著者は綿密な資料と取材により年金行政の腐敗を明らかにしている。 これまでの年金行政についての本とは違って、本書では膨大な資料や取材によりわかりにくい年金利権の構造を体系的に数字を使って表すことに成功している。端々の図表や特に巻末資料での年金掛け金の損失についてはただ驚くばかりである。著者が最後にいうように、本書が年金利権の一掃のきっかけになることを望みたい。 (木村昭二)
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年金保険料がいかに無駄に使われてきたか |
著者は、「新聞が面白くない理由」「われ万死に値す−ドキュメント竹下登」の著書があるジャーナリストである。
われわれが、銀行や生命保険会社を選ぶ際、各社が提供しているサービスの差異と同時に、各社の信用そのものを重視する。より信頼できる銀行へ、より信頼できる生命保険会社へお金を預ける。
ところが、公的年金の場合、保険料の支払い先を選ぶことが出来ない。厚生労働省1つである。とすれば、公的年金というサービスの運営者である厚生労働省は、国民全てに信頼される組織でなければならないはずである。しかし、現実は、そうはなっていない。
昨今、年金改革の議論が盛んであるが、それは、もっぱら保険料率や給付額といったサービス内容に関するものが中心であり、厚生労働省ち?いかに運営者として信頼を得るかといった視点は忘れられがちである。こうした観点にたてば、相当の労力と時間を要して取材されたであろう本書の事実の数々は、今後の反省材料として極めて貴重である。われわれの払った保険料が無駄なリゾート施設建設などいかに杜撰に使われてきたか、それがいかに国民をないがしろにしてきたものかが本書を通じてよく分かる。
本書に注文もある。それは、本書全体が「批判」に終始していると感じられることである。ジャーナリストである以上、批判は仕方がないかもしれないし、記者クラブべったりの記者よりもよほどいいとも思う。しかし、本書のタイトルのように年金が崩壊することがあってはやはりならない。広く読まれるであろう本書には、本書も紹介しているような「塊??ある官僚」がいることに期待を見出し、前向きに改革していく視点も欲しかった。
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甘い汁を吸ったのは奴らだけか? |
本書では、いわゆる年金官僚らが特殊法人やトンネル会社等を作って我々国民の保険料・積立金で私腹を肥やしている様子が克明に描かれている。これを読んで酷いと思わない者は皆無だろう。当然ながら、年金官僚らのこのような実態は徹底的に糾弾されるべきである。
しかし、本書はひたすら年金官僚バッシングを繰り広げるのみで、彼ら官僚を利用または便乗して甘い汁を吸った連中への言及が皆無であり、その点片手落ちと言わざるを得ない。年金財政が逼迫しているのは、保養施設の赤字などよりも、度重なるお手盛り給付増額による影響の方が、それこそ天文学的に大きい。従って、年金崩壊の責任うんぬんを問うならば、選挙の人気取りのためお手盛り増額をゴリ押しした政党・政治家や、それにホイホイち?乗っかったうえ「年金福祉施設の充実を」と未だに宣う受給者団体にも言及しなければウソだ。立場上制度の維持しか主張できない現場担当者ばかり罵ってないで、薬害エイズみたいに当時の責任者に詰め寄るくらいしろよなあ。
とはいえ、年金資産の無断流用は言語道断であるし、本件に最初に目をつけ喧伝した著者の行為は評価していいと思う。しかし、その点ばかりに固執するべきではない。そんなの小学生でもできる。
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年金問題は体制内の老人と労働組合への処遇問題だ |
日本のどこの組織にもある日本の活力をそぐ大きな問題だ。
チェック機能がなく、予算が青天井となった組織はこうまで堕落するものなのか。
老人になってもいつまでも組織に留まり甘い蜜を啜ろうとする天下り問題。これは官僚やノンキャリ関係なく年金に群がる厚生省、社会保険庁の職員の問題だ。年金受給を控え退職金を得て、ローンを返済、子供もひとり立ち。なぜ勤労世代の支払う税金や社会保険料を用いて甘えた老人達を処遇しないとならないのだろうか?
昔から老人はこのように社会に甘えてきたのだろうか?
日産、国鉄、結局は顧客を無視した労働組合のエゴが組織を堕落させた。社会保険庁に寄生する労組を更生させるために民営化は不可欠だ!
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なぜ逮捕されないのか |
年金保険料を横領してスイスのアルプスハイキング、予算消化のためにポスターを印刷するはしから捨てる。 雇用保険料をつかった特殊法人の内部告発、『ホージンノススメ−特殊法人職員の優雅で怠惰な生活日誌』という本にも、似たようなことが書いてあったが、厚生労働省は本当にしょうがない役所である。 でも、なぜ、こういう本が出ても役人は誰も処分されたり誤ったりしないのか?警察は数万円の窃盗でも逮捕するのに、こういう何億、何十億円の横領は見過ごすのか。税務署も「違法と認定」と本書にあるが、なぜ追徴課税しないのか。これこそ日本の真の問題ではないか。
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起爆剤になりましたが・・・ |
年金制度のずさんさを暴露した役割は大きかったとは思うのですが、それにしても取材の質が低かったことが今になって明白ですね。
どんな取材をして「年金財政は危機的状況にない」なんて不思議な結論をつけれたのか。
2005年にもなってもこの作品で公憤を抱いている人は危険ですよ。
これは今となっては稀代のトンデモ本ですので、そういう認識で楽しみましょう。